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2018年11月30日

豊田市での小中学校「出前授業」。発見と感動と

豊田市役所の次世代育成課が取り組むさまざまな活動。その中のひとつが市立小中学校への出前授業です。私が係わってもう4年目。今年度は加納小(2回)、根川小(2回)、朝日小、若林東小、藤岡中、美里中ときて、井郷中、豊南中と続きます。
小学校では「発想力(イロとカタチのフシギ)」、中学校では「決める力(サバイバル)」がテーマの90分授業なのですが、毎回私なりの発見や感動があります。

ある小学校でのこと。
イロのフシギをつくってみよう!という演習をやっていました。12年生合同です。
白黒図形の真ん中を好きな色に塗って、どうなるか確かめるというものなのですが・・・・・・

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良く見ると・・・・・・

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かわいい男の子と女の子の顔が描かれていました(笑)
確かに私は好きに塗っていいって言いました。
多くの子どもは単色に塗ります。何割かは虹色とかいろんな他色塗りに挑みます。でも、顔にしちゃうのは初めて見ました。流石1年生!

素晴らしい発想力。参りました。そしてそこから私自身、気づくこともありました。ありがとう~。


ある中学校でのこと。
サバイバル演習です。5分で個人の意思決定。その後、7分でチームでの意思決定です。体育館に200人の1年生たちが丸く集まり話し合いです。

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授業事前には「生徒たちは自己主張がまだうまく出来なくて、話し合いも上手くいかない」ということだったのですが、あに図らんや、なかなかに活発です。中学生なのに男女関係なくわぁわぁやっています

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だいぶん前のめりな感じデス(笑)
終盤の私のお話し(未来とキミたち、みたいなやつ)への食いつきも凄くて、過去最高レベルの集中力でした。

教員の方たちも、「こんな子どもたちの姿を今まで見たことない!」と。授業には担任の先生はじめ、10名弱の教職員も参加していたのですが、途中、教頭、学年主任、担任らが体育館の隅に集まって、「どうやったらこんな風に議論させられるんや?!」と早速の鳩首会議をされていました。

子どもたちに、そして教職員たちにインパクトを与えられた、という点で大成功でした。これはもう私の中学校講演での頂点かもしれません。

発見と感動に満ちた、豊田市小中学校への出前授業報告でした。

2018年4月15日

スティーヴと竜巻の意外な関係~余剰知の集積

昨日、一昨日とテレビの科学番組を見ました。

NHKの『コズミック フロント☆NEXT「市民科学の最前線 謎の発光現象"スティーヴ"」』と『ブレイブ 勇敢なる者「Mr.トルネード~気象学で世界を救った男~」』です。

後者の主人公である藤田博士については原稿を書いたこともあり、8割方既知の内容でしたが、知らなかったこともありました。そしてそこには、最新の知見である「Steve(スティーヴ)」と驚くべき共通点があったのです。

まず前者の内容を簡単に紹介しましょう。

1. スティーヴ(1997~2017)
米アルバータ州のオーロラ追っかけ隊(Alberta Aurora Chasers)のひとりが1997年、不思議な光の帯を捉えました。
オーロラとは違う方向に出現し、紫色に輝く長い帯状の発光現象です。

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彼は仲間たちとともにこれを追い、ある日NASAのHP上で似た写真を見つけました。Proton Arc(陽子オーロラ)だとされていたので、そう呼ぶことにしました。ところがある日、専門家(カルガリー大学のエリック・ドノヴァン教授)に言われます。
「君たちのは未知の現象だ!」「NASAが間違ってる。それをProton Arcとは呼ばないでくれ」

追っかけ隊のひとりが映画『森のリトル・ギャング(Over the Hedge)』を思い出し、「じゃあ、Steve(スティーヴ)と呼ぼう」と提案します。動物たちが正体不明の壁のことを、そう呼んでいたからです。

ドノヴァン教授の学会発表後、TVやSNSで取り上げられ「スティーヴ」は一躍有名になりました。スティーヴの観測記録サイトが整備され、市民科学者(Citizen Scientist)たちのパワーが加速されます。専門家裸足の観測機器と技術と、そして情熱を持った市民科学者たちは、どんどんスティーヴの記録をアップし始めました

専門家が「地磁気観測衛星SWARMのデータと照らし合わせたいから、この時間にここで出たスティーヴの写真はないか?」と問いかければ、数分で答えが写真とともに返ってきます。市民科学者たちのお陰で、スティーヴの正体が解き明かされようとしているのです。

ああ、これこそが「知の余剰」の時代におけるITネットワークの力、「分散知の集積」だなあと感心しました。

そして次に見たのが竜巻研究・マイクロバースト研究の巨人、藤田哲也博士の物語です。

2. 藤田哲也博士(1920~98)
この異端の気象学者(もともと物理学専攻で気象は素人)こそが、竜巻を強度を図る「Fスケール」の生みの親であり、何機もの飛行機を墜落させたマイクロバーストを発見し、その対策を世界に働きかけた救世主なのです。

彼は徹底した観察のヒトでした。思い込みを排し、真実を見極めるために、常にカメラを持ち歩き、竜巻被害の状況をつぶさに記録し続けたそうです。

でも、竜巻は台風と違って非常に局所的かつ短時間の現象なので、そのものを観察することがなかなかできません。できることは被害が出た後の、瓦礫の山を歩くだけ・・・・・・。

藤田博士はある日、ふつうの専門家がやらない手法に打って出ました。地元のラジオやテレビで市民に呼びかけたのです。
「被災地のみなさん、もし竜巻の写真を撮っていたら提供してください」

あっと言う間に200枚が集まり、彼はそれを綿密に計測し、竜巻の形状だけでなくその大きさや進路、風向きなどを、導きだしました。これも市民パワーの結集の成果です。

「分散知の集積」は、科学の世界で昔から行われていたことだったのです。

そういえば、古地震の研究もそう。研究者たちは日本中の「古い日記」を集め、その記述から古代の地震の発生日時や震度、規模(マグニチュード)を推定しています。これは時間を超えた「分散知の集積」と言えるでしょう。日本人にはマメなヒトが多い(毎日日記や手紙を書く)のと、和紙に墨なので保存性が高いことが功を奏しているとか。

さあ、他にはどんな例があるでしょう。これからどんな事例が生まれるでしょう。
知の余剰時代の分散知の集積、つまり「余剰知の集積」が楽しみです。


参考:『竜巻を図る「藤田スケール」』ダイヤモンド・オンライン




2018年3月11日

親子で学べる発想力講座レポート

ここ数年、ご要望が多く、「親子で参加できる」発想力講座をやっています。
まあ実は、子ども向けのものに親も参加する、というだけなのですが、たいてい親の方が熱心に取り組んだりします。親と子は、子どもが前で親は後ろ、といった風に離れて座るので、最初は子どもたちのことを気にしていた親たちも、すぐに問題そのものに真剣に取り組み始めます。

それもそのはず、子ども向けといってやっている内容は、大人向けのビジネス研修でやっているものと同じなのですから・・・・・・。ん? つまり、私の場合、大人向け研修と子ども向け授業に内容の差はほとんどないのです。そして「成績」は子どもたちの方が上だったりします。

ただ難しいのは、こういうイベントの場合、子どもの対象年齢が広いこと
小学1年~6年、とか、小中学生、とか。これは相当の難題なのです。興味の対象、語彙の幅、コミュニケーション力。子どもの頃の1年差は、大人のそれの比ではありません。
でも任せなさい、なんとかしましょう(笑)

2017年

10/28 福井市立東郷小

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体育館にて。前は全学年230名、後ろは親たち150名です~


11/4 AMG親子向け講座


12/17 上尾市大石南スポーツ少年団

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少年団のお父さんたち、もう子どもの方なんて見ていません(笑)

2018年

1/7 探プロ親子イベント@KIT虎ノ門大学院
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座ってないで動いて考えよう! 虎ノ門に100人の親子が集まりました~

3/4 Nei-Kid・ミサワホーム@新宿NSビル

こちらも小学生と親たち120人! やってみなくちゃわからない、みんなで塗り塗り。


もし親たちが発想の本質を理解したとしても、子どもたちへの接し方を変えないと意味がありません。だからこそ一緒の研修が役立ちます。親自身が「自分は頭が堅い」「子どもの方が発想豊か」と気がつくからです。

参加者からは「家に帰るまで、みんなでずっと円柱を探してました~」などのfeedbackが。
みんなで楽しく学べる親子講座「科学教室ルークの冒険」のレポートでした。


2018年1月 7日

保育士・幼稚園教諭による実践事例!

ここ数年、愛知県半田市で研修をやっている。昨年9月に行った「保育士・幼稚園教諭研修」の振り返りアンケートを見せていただいた。
なぜ今頃かと言えば、これが受講後3ヶ月経ってから「業務で活用できているか?」と尋ねるシビアなものだからだ(笑)

今回素晴らしかったのは、7時間研修で行った発想力や決める力・伝える力・ほめる力などについて、多くの実践例が出てきたこと。しかも職員間だけでなく、園児向けの活動でのものが!
アンケートの採り方をちょっと変えた甲斐がありました (T-T)

私自身はこれまで結構ナゾだったのです。どうやって幼稚園児や保育園児向けに、私の「技」を実践するのだろうと。自分では、自信がない(笑)

H保育園 Sさん
「子どもと一緒に考えるときに、座って考えるのではなく、実際に動いて試せるよう、声掛けをしたり、環境を整えたりした。(運動会でどうやったら速く走ることができるか友達の走りを観察したり、実際に走ってみて考えた)(どんぐり落としゲームの制作で、実際に作りながらどのように落ちていくか考え、作っていった)」

O保育園 Wさん
「遊びに必要な物を作っている時、机に向かいアイデアを考えたり出し合ったりしている子どもたちだったが、なかなか具体的に浮かばない様子であった。そのためいろいろな素材を用意し、実際触れたり試したりすることで発想できるようにした。頭の中で考えているよりもアイデアがわき楽しんで作ることができた」

H保育園 Nさん
「察しの悪い親になれということを聞き、保育の中でも何でも+の関わりをするのではなく、意識して関わらない、見守るということをしたところ、子どもたちだけで解決したり自分でしようとしたりする姿が見られ、引き算の関わりも大切だなと実感しました。」

O幼稚園 Mさん
「子どもたちが不思議に思ったことを試すことができる環境づくりを意識するようになった」

H幼稚園のNさん
「保育の場面で、子どもたちと話し合いをして物事を進めることがよくあるが、まずは目的をはっきりさせ、共有することを意識するようになった」

凄いなあ。やっぱり出来るんだ。今度、実践風景を見学させてもらおうっと。
半田市、来年度もお邪魔します (^_^)ゞ


2017年8月30日

飲料配送の現場にて。留置とダンボール

ある駅前のロータリーで、こんなトラックを見かけました。

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トラックの運ちゃんに何が!と一瞬驚きました。
でも、りゅうち、でなく、とめおき、なんですねえ。

みなさん、ここを拠点に駅構内への配送を行っていました。
店や自販機別の仕分けをここでやり、青いコンテナに詰め替えます。
そしてそれを手押しのコンテナキャリーで数個ずつ運ぶ、の繰り返しです。

そしてそのお隣ではこんな風景も。

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飲料が入っていたダンボールに、こんなまとめ方があったとは。
若い運ちゃんたちはこれをポンポン放り投げては、空になったトラックに詰め込んでいました。

面白い。

今度もっとよく観察してみようっと。

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