2010年9月29日

『ルークの冒険』 第3章まで。石油とは何か・・・

第1章完成から、約1週間。 

第3章が出来た。 


第1章、円柱を探せ 
第2章、グラスの形のヒミツ 
第3章、ペットボトルの形 

である。まあ、順調でしょう。 


基本、パワーポイントのA4設定で原稿をつくって、ポスター印刷でA4二枚に伸ばして印刷している。 
それを重ねてB5版に切りそろえて、糊でぺたぺた貼り合わせれば試作品のできあがり。 

今日は各章の扉の絵もつくった。これは第7章まで完成。 
とはいえ、このままのデザインで生き残ることもないだろうし、原稿が完成したら「手作り試作刷」でもつくろうかしらん(笑) 


第3章を書いているうちに、今日、ふと思い立って書き加えたのが 
「石油は悪か?」というページ。 

もともと別のことが書いてあったページだが、思い切って全部落として書き加えた。 


ルークが尋ねる。 
「そもそも石油を使うことが、なぜダメなんですか?」 
「石油からつくったプラスティックはダメで、植物からのはいいのはなぜ?燃やせば両方、二酸化炭素出しますよね」 

それに対して、どう一言で答えるのか。 



答えるのは、ミタニ教授でなく、ミラ姉に任せた。 

「石油は地球が長年かけてつくってきた貯金なの」 

そしてその貯金には、過去の地球にあった二酸化炭素が詰め込まれている。 
それを今吐き出すのが、石油からつくったプラスティック。 

植物からつくったものは、今の地球から吸い上げたものを、また返しているに過ぎない。 
だから大丈夫。 


でも環境系の話は、ここまで。 

また、ルークは形のナゾの探究に戻るのでした~

2010年9月 7日

「見る目」から「見られる目」、「見せる目」へ

『ルークの冒険』を書く上で、改めて「目」に関して調べていた。
おっとそうそう、ハカる考動学の時、論文集を買ったんだった。

『読む目・読まれる目』東京大学出版会 2005年
41PRGJ5A3EL._SS500_.jpg

副題は
「視線理解の進化と発達の心理学」
という。

ここに小林洋美さん(現 九州大学 学術研究員)らによる
「コミュニケーション装置としての目」
が収録されている。

彼女が世界で初めて「サルの目」を測定したひとだ。(たぶん)

愛知県にある日本モンキーセンターで
「顕著な表情表出のない正面顔でカメラに視線が合っている画像を収集」
したのだが、その数、88種874個体というから、同センターにいるほとんどすべてのサルの正面顔写真を撮影したことになる。

いったいどうやって、漏れなくダブり無く、900頭弱の写真を撮ったのやら・・・


彼女が2002年に書いた論文の題名は
「「見る目」から「見せる目」へ」
だった。

測定したのはサルの白目の色、と目の縦横比。そして
 ・ヒトを除いてすべてのサルの白目は(事実上)黒い
 ・ヒトが例外的に横に開いた目を持っている
ことなどを証明した。

のみならず、各サルの大脳新皮質率(つまり知能が発達したサルかどうか)と比べることで、
・横に開いた目を持っているサルほど知能が発達している
ことを示した。

そして知能の発達したサルほど群れのサイズが大きい。
より強く安定するために。

しかしその群れを統率するために、どうコミュニケーションをとるのかが問題だった。
サルお得意の毛づくろい(グルーミング)だけでは、足りない。


そこで出てきたのが「ボーカル・グルーミング仮説」だった。
特別弱く、特別知能が発達した「ヒト」は、声や言葉によって群れの維持を図ったのだと。
これはおそらく正しい。

でも、それだけなのか。言葉の獲得までには、長い時間がかかる。
他に有効なコミュニケーション手段はなかったのか。


「「見る目」から「見せる目」へ」で示されたのが「ゲイズ・グルーミング仮説」だ。
白目を白くし、目を横長に開くことで、「視線」を際立たせ、コミュニケーション手段とする。

それは、見るための目ではなく、自分の視線を見せるための進化だ。
ゲイズ= gaze=見つめる

ある意味ではとても安上がりで、価値のある、かつ素早い進化だっただろう。
白目が白くなる突然変異が起こったとき、目は相手を見るものから相手に見られるものになり、見せるものとして強く機能し始めた。
それによる統率力の獲得・向上が図れ、群れの安定性が増し、その遺伝子の生き残る確率が格段に高くなる・・・


残念なのは、白目の色が化石では証明できないこと。
でも研究者はあきらめない。ヒトやサルの幼児期の発達段階を追うことで、それらをまた証明しようと、試みる。


研究者たちによる本を読んでいて、改めて、その探究心、そして発想力に感心した。
負けないよう、頑張りましょう。


論文の概要はこちらに。
http://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/199906/19990601.html

2010年8月20日

さらば、マットレス

子どもたちが数年使ったマットレス。 

何年か前に、長女が数日敷きっぱなしにしていたら、寝汗のお陰でカビまで生えた・・・ 
シンジラレナイ。

なので、もう御役御免に。 



捨てると決まったら、次女が落書きを初め・・・ 

三女も便乗してこうなった。
SA3C06561.JPG 


オモテウラ、イロイロ細かく、ストーリーもある。 

開くと大きな目玉が描いてあって「見たな・・・」とか(笑) 
SA3C06551.JPG


そしてこれは落書き後、粗大塵にしないために切り刻まれたマットレスの、最後の作品。次女作。
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2010年7月26日

ロウソク問題の解答例~『特別講義 コンサルタントの整理術』重版記念!

『特別講義  コンサルタントの整理術』の重版が刷り上がってきた。
これまでお買い上げいただいた皆さんのおかげであり、また、全国の書店さんが扱っていただいているお陰である。

さて、もう独自に調べられた方も多いだろうけれど、予告通り、こちらのHPでも「ロウソク問題」の解答例を示そう。
(以下は先日、「学びの源泉」で書いた内容と一部を除いて同じである)


#難しい問題、の存在

通常、日々取り組む作業テーマには、さまざまな難易度のものがある。

超簡単:誰でも出来るが、振る相手がいないか、暇つぶしでやるもの(大抵前者...のハズ)
超難問:全く解決策が見えないが、振る相手がいないか、一攫千金狙いでやるもの
難問:頑張れば出来そうだが、新しいアイデアと労力が掛かりそうなもの
簡単:労力は必要だが解決策は見えているもの

問題は、難問、の扱いだ。

超難問は基本的に避けるべきで、よほどの余裕があるときに取り組めばよい。でも、難問クラスにトライしないと、儲けたり稼いだりしたりはしにくい。
簡単な問題の解決で儲けられるほど、世の中は甘くない。いや、甘くなくなってきた、というのが正しい表現だろう。
でも、その扱いがみな、上手ではない。ただ頑張ったって、ダメなのだ。

#ドゥンカーのロウソク問題

心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。被験者に図を見せて「マッチと箱一杯の画びょうがあります。テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」と尋ねたのだ。

07candle.jpg

被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。
この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。パーツは全て同じだ。
でもその図(下図のA)では、画びょうが箱の外に出ているものだ。テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。
これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」
こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。(下図のB)

300px-Genimage.jpg

もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。
人々は、画びょうが入っている箱の存在に気がつかない。気がついてもその真の価値に気がつかない。「箱」の機能を無意識に固定してしまっているからだ。画びょうの入れ物、と。

#グラックスバーグのロウソク問題

17年後、ニューヨーク大学 の大学院生だったグラックスバーグ氏は、同級生たちを集めて実験を行った。
「この『ロウソク問題 』を解いて欲しい」
示したのはドゥンカーのもともとの図だ。

彼は被験者たちを2グループに分け、こう説明した。
・グループ1 「この問題をどれくらいの時間で解けるのか平均を知りたい」
・グループ2 「速く解けた人には5ドル払うよ。一番だったら20ドルだ」

片方には無償で問題を解かせ、片方には報酬を出して急かしたわけだ。被験者たちは校訓に従いこの難問に、屈せず立ち向かった。

グラックスバーグは、被験者たちが何分で正解に辿り着くかを、ハカっていった。
結果は、
・グループ1(無償) 平均7分
・グループ2(有償) 平均10.5分
だった。なんと金銭的報酬を約束された方が、3分半、5割も余計にかかったのだ!

#なぜ「ご褒美」が効かないのか

この結果は、こう説明されている。
「答が明らかでない問題の場合、解くには試行錯誤や発想の転換が必要になる」
「しかし、報酬や〆切りに急かされると、ヒトは一つの考えに固執し、離れようとしなくなる」
「結果的に、気軽に取り組んだ方が早く答に辿り着く」
と。

ドゥンカーがロウソク問題で機能的固着を示したのが、1945年、そしてグラックスバーグがこの実験で難問における報酬系の失敗を示したのが62年。もう50年近く前だ。
そしてまさに今、世の中は「答が明らかでない問題」に満ちている。

故に、「早めにやる」ことが大切なのだ。
〆切り間際の追い込みは、あなたの意欲を高めるかも知れないが、創造性は抑圧する。

また、チームを叱咤激励やアメとムチだけで引っ張ることもリスクがある。それも、チームの柔軟で自由な発想を阻害するからだ。
アメとムチでなく、楽しさと自由でこそ、難問に立ち向かえる。そういった自分とチームを作り上げよう!

2010年5月31日

5/30 名古屋で親子「ハカる考動学」セッション!

大人と子どもが一杯交じるというセッションを始めてやった。
(mindsetで中学生と大学生、はあるが)
ハカる考動学 出版記念 講演会&交流会 in 名古屋」である。

大人30人、小中学生5人、幼稚園以下5人、くらいかな。
一番活発に手を上げて、発表したのは10歳の真衣ちゃん。
発言内容も、とっても良かった。

乳児連れのご夫婦や若いご夫婦も何組か。
これからの子育てを考えておられるのだろう。研修後の立食パーティのとき、熱心に質問に来られた。

研修自体は「イロの不思議」と「カタチの不思議」を組み合わせたもの。
それだけで90分くらい掛かってしまう。
本当は、子育て系の話もしたかったが、致し方なし。

以下、主な感想。

「幼児(6才と4才)連れだったのですが、その子どもでもところどころ興味が持てる内容で、とても楽しく、子ども連れで良かったなと思いました」(34歳)
「気持ちのいいだまされ方でした。しかしだまされたでは終わりません」(32歳)
「いろんなアハ体験ができて面白かったです。そしてその先があってこそ意味のあるものになる...と実感しました」(32歳)
「面白い素材の発見とそれを繋げる構成が興味深かったです」(42歳)
「動いて考えることは大切と 再認識しました」(47歳)
そして、
「むっさ おもろ~(^_^)d 勉強になったぜお~( ´-`)」(10歳)


吉田シンさん、林さん(誰でもヒーロー)、ステキな機会をありがとう。

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