2009年10月15日

渋滞学 実践編

渋滞学という学問がある。
いや、最近作られた。この世のあらゆる渋滞を研究し、解消するための方策を考え、さらにはそれを実践にもちこもうとするものだ。

(詳しくは『渋滞学』を。
高速道路での実証実験を本やテレビで見たときには、こんな実験をやっていた。
渋滞は時速50kmくらいを切ると突然起こる。その原因は車間距離だ。
近すぎては車は安定走行できない。連鎖反応的に流れが滞り、自然渋滞、が発生する。
時速100kmで走っていたのに、突然、時速20kmに、というやつだ。
だから全体の流れが遅くなってきたら、「車間距離維持部隊」が出発する。
渋滞発生予想箇所の前から、70kmくらいにおとして、車間距離を保ち、流れを制御する。
これだけで渋滞自体が起こらなくなる。
さて、一昨日の話。
希望ヶ丘高校に向かう途中、渋滞発生箇所の遙か手前から、高速道路上の制限速度の交通標識は「50」に変わっていた。空いているのに「時速50kmが上限ですよ」と。
最初は訳が分からなかった。
さらにご丁寧にパトカーまで出ている。パトカーが時速80~100kmで走っている横を、いくら空いているからとは言え、120km出して抜いていくバカはいない。
制限速度の70kmオーバーで、現行犯逮捕、である。
あれが、渋滞学の実践的手法のひとつだったんだ。
昔からやっていたのかな。
バイクだからあんまり関係ないけれど、工事現場付近の渋滞はたいしたことはなかった。
あの制限とパトカーのお陰かもしれない。
そんなことを、今更、気がついた。