月: 2010年11月

2010年11月28日

年賀状作成プロジェクトと来年の予定

プロジェクトと言っても、ほぼ私ひとりの作業である。 

今年一年の写真を見返して、いくつかを選び、原稿を作る。 
ソフトはPhotoStudio試供版。15日間使える。毎年これ(笑) 

写真はソニーのPMB(Picture Motion Browser)で見る。 
どのフォルダーにあっても、カレンダー表示できるので一覧に便利。 

見返していると、今年は実は激動の年であったことが分かる。 
・長女の卒業と入学とひとり暮らし 
・三女の卒業と入学 
・本も2冊出版、2冊執筆中 

家族旅行も 
・スキー 
・北海道(私抜き) 


また今年ほど、来年の予定が決まっている年も少ない。 
もともと短期プロジェクトをこなしてきてきたからだが、来年の話などいつもは全て未定だった。 
なのに 
1月:大田区で保育士さん児童館職員さん研修、徳島大学医学部で教員向け研修 
1~3月:グロービス名古屋校 
をはじめとして、6月までなんやらイロイロと。 

特に、3月出版予定の『ルークの冒険』向けのプロモーション授業が決まりつつある。 
・品川女子学院 中2が2月に3回 
・芦花小 小6が2月に2回? 
・芦花中 が1回 
・横浜の公立小学校で2月に1回 

今日、放課後NPOアフタースクールの面々と話して、ある私立小学校のアフタースクールで60分x12回というプログラムもやってみようということになった。 

この私立学校は彼らの来年度の活動の要の1つでもある。 


さまざまな活動や縁が、1つにつながる感覚。 
機が熟してきた、ということか。

2010年11月27日

The innovations from weak ties

『お手伝い本』のために、いろいろ調べ物をしている。

気が向くと、というか、詰まると、というか。
まあ、驚くほどいろいろ面白いことがわかる。

昨日調べたのは「つながり」について。

結局、原稿には入らなかったが、とても面白かったのが以下の研究。

—————————————————————-
さかのぼって70年、やはりスタンフォード大学のグラノヴェッター博士(同時は学生)は、就職についての別の調査を行いました。その結果は、

・今の職は「友人」からでなく「知人」からの紹介だ、が、「友人」から、より多い
・会う頻度が低い「弱いつながり」が、職紹介の83%を占める

これもまた、キャリアが幅広いつながりの中から生まれてくることを示したものです。
——————————————————————

彼はこれを「弱い紐帯の強み」”The strength of weak ties” と名付け、社会学における地位を築いた。

強い狭いつながりではなく、弱い幅広いつながりこそがジャンプを生む、ということを、なんと40年前に示していたのだ。

ロングテール、とかと似てないだろうか?


昨日、KIT虎ノ門の論文中間発表会で、三宅さんがイノベーションとツイッター的ツールの効用について調べると発表した。
そこでぴんと来た。

私はTwitterの独自性は「弱いつながり」の発明にあると思っている。
つまり「フォロー」の概念だ。
相互承認によるマイミクでも、なんでもなく、ただそのヒトのつぶやきを読むように設定する「フォロー」
相手に連絡は行くし、相手は拒否もできるが、基本、無承認の弱いつながりだ。
しかもそれがRT(Retweet)により増殖する。

そういう弱いつながりは、これまでは発展・維持しづらかった。
でもITがそれをTwitterというカタチで可能にしたのだ。


そしてそれは、Innovationすらを生むのかも知れない。
The strength of weak tiesの1つとしての、

The innovations from weak ties、弱いつながりからの革新、

だ。
例えばこんな調査をしてみたらどうだろう。

あなたの着想は、どこから得ましたか?
1. ひとりで
2. 友人とのコミュニケーションから
3. 知人とのコミュニケーションから
4. 繋人(Twitterでつながっているだけの人)とのコミュニケーションから

3.4.が多いと、面白い。


アメリカでは頭打ちになったTwitter利用が、日本ではまだ伸びているという。
参加人数も、1人当たりtweet数も。

日本人はこういうショートメッセージを書くことが好きだ。
きっと得意でもある。俳句の文化、ポケベル現象を見ても明らかなように。

三宅さんの研究成果を、待とう。
私もなんか、調べてみるかな。

2010年11月23日

物知り三女:アスクル編

アスクルの家庭版、アスマルでお買い物。 
お茶やパスタが届いた。 

もともと文房具から始まった、アスクルの歴史を語る父。 

そこで次女が、H高校近くの文房具店はH校生だと安くしてくれるんだって、と。 

へー、それって安いの?と突っ込む三女。 

いや、たぶんそれほど安くは無いと思う・・・。と次女防戦。 


お父さんはまたまた問題。 


文房具店は基本的に安くありません。ではなぜアスクルは安いのでしょうか? 


間髪入れずに三女「だってお店構えなくていいじゃん」 

ぴんぽ~ん。良い答えです。 

ん?そこでしぼんでいるのは次女かな?三女に全くかなわなかったねえ(笑) 
捲土重来、頑張りたまえ。 


その後、文房具業界における流通構造の複雑さとか、それをアスクルがどう破ったのかとかを、語った父でした。 

そこでも三女は、 
「そう言えば、K文具(小学校前の文房具やさん)のおばさんも、今度市場に行くからそれを過ぎたら商品あるからまた来て、って言ってた」 
と当意即妙なアシスト。 

意外と物知り、かつ、話の流れに入るのが上手な三女なのでした。 


そう言えば昨日、4月からの読書カードを見せてくれた。 
現在累計39冊、9376ページ。 
累計1万ページで「読書家」の称号が贈られる。 

へーーーーー。いつの間に・・・。

2010年11月23日

物知り三女:CO2編

CO2は不況になると減るんだってね、と次女。 
去年はCO2減ったらしいよ、と。 

(´・∀・`)ヘー、なんでー、とお母さん。 

工場とかモノを作らなくなるからじゃない、と次女。 

そこに三女、「でも、家族とかは増えてるんでしょ」 

よく知ってるね~。家庭からのCO2はどんどん増える一方なのだ。 


じゃあ、それはなぜ? 


三谷家で考えてみましょう。去年から今年、CO2量は(おそらく)増えています。 
それはなぜでしょうか。 

・お父さんがエアコンつけっぱなしだから!→それは昔からです 
・待機電力!→わずかですな 
・パソコンとか買い換えたから→そう?最新のはみんな省エネだよ 


答えは「テレビが大きくなったから」です。 

もちろん省エネなんだけど、前のよりは面積で4割も大きいから、消費電力は多くなってる。 
リビングのパソコンも、省エネタイプなんだけど、ノートからの買い換えだからやっぱり消費電力は大きくなってます。 

ここで三女がまた一言。 

「世帯が増えたから」 

ん?三谷家で考えているから、世帯は同じだよね。ただ、全体としてはひとり暮らし世帯が増えているからこれは非効率だよね・・・ 

と言ってから気がついた。 
そうです、三谷家でも世帯が増えていました。 

長女がひとり暮らしをしているので、その分は確実に、増えている。 
エアコンかけずに、夏は汗だらだら、秋冬は服だるまで過ごしているにしても、だ。 


大正解。 


お父さんはちょっと悔しかったので、エコポイントが大型化を促進しているとか、高速道路料金の値下げとか、車の減税・補助金とかがいかにCO2増加に貢献しているか、をさらに力説したのでした。

2010年11月21日

最密充填構造

高校の理科で習った言葉。
最密充填構造 さいみつじゅうてんこうぞう
ある物体を、空間にもっとも詰め込むのにどう組み合わせればいいのか。
それが達成されたときの、組み合わせ方をそう呼ぶ。
「同じ大きさ」の「球体」であれば、面心立方格子、が、最密充填構造となる(と思われているが厳密な証明はまだされていないらしい)。
面心立方格子とは、サイコロの各頂点および各面の中心に、○がある構造である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E6%96%B9%E6%9C%80%E5%AF%86%E5%85%85%E5%A1%AB%E6%A7%8B%E9%80%A0
空間充填率は74%。
それ以上を詰め込むことはできない。
menD.jpg
そんなことをちょっと思い出させるくらい、一昨日昨日今日は忙しかった。
金曜: 早朝東京を出て金沢で1日 IBM北信越会議
土曜: 早朝金沢を出て東京で講義と芦花小打ち合わせとKIT説明会
日曜: 早朝東京を出て大阪でグロービス

2010年11月17日

テレビ業界と、いうところ。

NHKの「ソクラテスの人事」をお手伝いしたのが去年の4月。


今年の初めには某番組で取り上げられるかどうかのセレクションまで行って、落ちたりもして、なんとなくテレビ業界との接点ができている。

で、最近立て続けに2件、「テレビ制作のリサーチ会社ですが△△についてお手伝いを」という依頼が舞い込んだ。 

具体内容は書かないけれど、一つは私のHPに書いてあったこと。 
でも出所は別の専門家なので、そちらをちゃんとご紹介した。 

もう一つ、昨日のは「ずばり○○についてコメントを」というもの。 
○○は、変なものではないし科学的なものでもあるのだが、私はまったくもって、門外漢。 

その旨をメールしたが今日電話があったので、ちょっとお話しした。 

そうしたらそのリサーチ会社の若手が、「○○なら三谷」という資料を出してきたらしい。 
電話してきたヒトも「変だなー」、私も「変ですねー」という感じで、お電話終了。 

一体全体何だったのやら(笑) 

でもこうやって声がかかるようになったのは、いろいろ発信してきた賜と思いましょ。 


経営コンサルタントをやめて、もう4年。 
いやいや、まだ4年。 

まあ、テレビで一旗揚げるのもいつか必要かもしれないのだけれど、焦らず焦らず。 

まずは「発想力教育の面白い専門家」としてのブランドをじわじわと。

2010年11月15日

音楽日記、と11、12、1月の予定

執筆が続くと、引きこもり度が上がる。

PCとかを買い換えたせいもあって、そのインストール作業も含めてここ2ヶ月は自宅勤務率が非常に高い。

で増えるのがCD購入である。

スピッツの新しいモノと古いモノ。
51pYKYNg0uL._SS500_.jpg 41VRAATMPYL._SL500_AA300_.jpg

ゲーム系で「ICO」のと「FF13VERSUS」の。
090326_01.jpg  drammatica.jpg ←somnusが入っている

これなら、もうしばらく机に向かってがんばれそうである(笑)



ただ、11月、12月、1月はイベントが目白押し。

・グロービス大阪校 隔週(10~12月)
・グロービス名古屋校 隔週(1~3月)
・Jobweb研修 4回(1/10、11/15、12/1、12/7)
・11/12(金)1830~2100 MUFJ R&C研修
・11/19(金) IBM北信越会議「機会と相発による人材教育」
・11/22(月)1830~2000 IKLS多摩大@品川「正しく決める力」
・11/26(金)1830~?枡野さんとの対談LT@六本木アカデミーヒルズ
・12/3(金)1900~2030 村上龍対談
・1/19(木)1000~1700 大田区保育士さん児童館職員さん研修
・1/21(金)1830~2100 徳島大学医学部FD

さらに『ルークの冒険』出版記念(?)授業を、いくつかの小中学校で行う予定。
これは本当に楽しみである。

でもメインはさらに次の執筆・・・か。
『お手伝い本』頑張ってマス。

2010年11月13日

『お手伝い本(仮)』 と伊東四朗さん

第1章では、子どもたちにお金を与え過ぎちゃ行けない、等々のことを書いている。 

そこで使おうと、昨年末放送のNHK『坂の上の雲』での伊東四朗さんの台詞を確認した。 

超貧乏だった伊予松山の秋山家。 
しかも子だくさんで、何人かは養子に出されたりお寺に預けられたり。 
秋山兄弟(三男 好古よしふる、五男 真之さねゆき)は、そこで必死に生きていた。 

でも父である、久敬(ひさたか=伊東四朗)は少しも悪びれない。 
ある夏の日、縁側に座る子どもたちに向かって言い放つ。 


「古今東西、英雄・豪傑(ごうけつ)はみな貧乏の中から生まれている。 

わしに稼ぎがないのはみな子どものためじゃ。親が偉いと子どもは偉(えろ)うならん。 

食うだけは食わせる。それ以外のことは自分でおしっ」
 


真之の反応は確か「なーに、言ってんだよ」くらいの感じだったが(笑) 

ただ、この言葉通り、好古は藩校で学びながら銭湯の薪割り・風呂焚き・番台で家計を助け、16歳で大阪師範学校に入って教員資格を取り、小学校で教えて自活した。 

そして翌年にはお金の要らない(給料のもらえる)学校ということで陸軍士官学校へと進学する。 



兄弟ともに人生の目標として掲げていたのが、「自分で稼いで食べること」だった。 
そこがまず第一、と。 


本にもこの話、取り入れよう、っと。

2010年11月09日

明治安田の大学生調査から分かること

大学生に関する意識調査

明治安田生活福祉研究所によるものだが、かなり面白い調査結果が見て取れる。 

もとデータを見れば分かるが、何よりも「仲間が効く」と言っている。 
http://www.myilw.co.jp/life/enquete/pdf/18_01.pdf 

・内定率が高いのは「おひとり派」より「お仲間派」・・・22% 対 51% 
・内定率が高いのはサークル経験「なし」より「あり」・・・ 31% 対 51% 

・子どもを持ちたい比率が高いのは「おひとり派」より「お仲間派」・・・26% 対 62% 
  (親の年収によっても差があるが、数ポイント差に過ぎない) 

・大学満足度の要因の最大項目は「友人」 


斎藤佑樹投手じゃないが今年のキーワードは「仲間」か。 
・一緒に戦う仲間 
・応援してくれる仲間 
・戦う相手としての仲間 

恋人や友人・ライバル、すべてを仲間として大切にし、受け入れられる姿勢。 
それを伸ばす方が、就職や結婚に対して、塾より学校よりずっと大事だよ、と。 


さて、これをどう育てていくのか!

2010年11月08日

Jobwebセミナー on 11/10&15

今年も大学生(および大学院生)の就活支援として、研修を行う。


主催はJobweb
彼らが就活のための業種別掲示板を立ち上げたころからの付き合いなので・・・も何年?

ここしばらく、就活講座のお手伝いをしている。
今年はなんと4回。

正しく決める力」を2回(同一内容)。
11/10  1400~1630
11/15  1800~2030

「発想の視点力」を2回。
12/1    1400~1630
12/7    1800~2030

毎回熱心な学生さんが集まるので、楽しみである。
就活生だけでなく、大学4年生や大学院2年生が多いのもいいことだ。

まあそもそも私も就活支援のためにやっているわけではない。
若者を鍛えたいからやっているだけだ。

それが、就活の時しか大学生・大学院生の外で学ぶ意識が高まらないからこうなるだけ(笑)


2時間半で3000円なのだが、それでも毎回「高い!」と文句を言う学生が必ず1人はいる。
来年からは3万円くらいにしようかな(笑)

そういう学生さんの、アンケートでの表現(文句の言い方)には、ある特徴がある。
それはすり替えである。

必ず、
・「みんなそう感じている」「内容が募集情報と違う」「今後はこうせよ」
と言う。

自分個人の感想を参加者全体の感想として表現し、期待とのズレを主催者側の情報提供ミスとする。
また最後は次回への建設的な提案という形で、今回の内容を否定する。


その参加者が期待通りの学びを得られなかったことは事実だろう。
それは不幸なことであり、主催者側としては反省すべきことだ。たとえそれが100人中1人でも。

ただ、本当に不思議なのはその彼・彼女が決して
・他の参加者の感想を確認しない
・研修の途中で改善を求めない
ことだ。

それだけ強烈なクレームを書く(大抵、アンケートの裏まで使ってびっしり書いてある)パワーがあるなら、チーム内で周りに聞いてみればよい。
それよりなにより、講師に途中で言うべきだ。「これでは私には学びがない」と。

研修が終わった後、必ず回収したアンケートをその場で見るようにしている。
10人でも100人でも500人でも。
鉄は熱いうちに打て。その場での感覚が残っているうちに自省したいからだ。
そして、研修のはじめには必ず言う。

「最後に文句を言うのではなく、途中で言おう」
「それが改善と言うことであり、自分の人生に自分で責任を持つということだ」
と。

さて、まずは明後日。
前向きな学生さんたちが集まっていると、うれしいな。


一般社会人で見学希望者は直接、ご連絡を。