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2012年6月 6日

田園調布雙葉での「決める力」授業とVenusたち

今日は田園調布雙葉高校に伺っての100分講義。
1045~1235の3.4限でした。

教員の小林潤一郎さんが受け持つ「社会情報論」での講義は、もう6年目。
選択授業での少人数講義を毎年1~3回やっています。

そのなかでも必ずやっているのが「決める力」です。
幼稚園や小学校から、高校までの一貫教育のなかで、進路を決める機会がなかった彼女たち。
彼女らは高校3年生の今、初めて進路の選択に臨んでいるのです。

さて、それはともかく、今日は100年に一度の天体ショウ「金星の太陽面通過」の日でした。
稀少さで言えば金環日食の比ではありません。
なんせ次回は世界中で105年後だというのですから。

ところが台風の影響で、東日本は厚い雲の下。
関東地方は朝から雨模様となりました。

金星の太陽面通過が観察できるのは、7時11分から13時48分まで。
その間に、一度でも太陽がのぞくといいなあと思いつつ、九品仏に向かいます。

小林潤一郎さんは実は、沖縄への修学旅行中でいません。
10名の生徒たちに、サポートの酒屋先生と、AMGの澤野さんを加えての12名を3班に分け、「サバイバル」演習です。

でも最初に宣言します。
「今日一番ダイジなのは、金星の太陽面通過です。陽が差したら授業は中断しますのでそのつもりで!」

南側の窓の外はベランダ兼通路。普段はブラインドが締め切ってあります。
そこを全開にして講義をスタート。
「墜落」「解説」「反省」と進んで、前半修了。

反省のパートでは、点の良かったチームで面白いディスカッションがありました。

「私たちは役割分担とかはしなかったけど、うまく決められていたよね」
私が突っ込みます。「なんでだろうね?」

「チームワークがよかったから!」
もう一回突っ込みます。「チームワークってなんだろう?」

そうしたら別の子がそれを受けてこう言いました。
「私たちは元々、意見が同じだったからうまくいっただけじゃない?」

「実は前提が違っていたけど、気がつかずに流しちゃった」
「アイテムの使い方も、ちゃんと議論しなかったよね」

そうそう。いいねえ。

後半戦、終盤は子育て論です。
育てられている側であり、そして、遅からず育てる側になる彼女らに、語りかけます。
「ヒマとビンボーとお手伝い」こそがダイジなのだと。
「三谷家ではテレビとパソコンとゲームで合わせて1日30分!」の下りでは、生徒たちから悲鳴が上がります。「ヒドイッ!」

いよいよ盛り上がったとき、なんと外の風景に「日陰」が加わりました。
陽が差している!!!
すぐに授業を止めて叫びます。
「ベランダにはどこから出られる!?」
「こっちからです!!」

いの一番に飛び出して、日食グラスで太陽を見つめます。
おお。太陽の端の方に、確かに小さな点が!

IMG_2018_1030.jpg
(こちらの「つるちゃんのプラネタリウム」より)

いつの間にか、クラスのみんなもベランダに出ています。
一人ひとり、私の日食グラスをかわりばんこに使って眺めます。
「見えた!」「わかんな~い」

たった数分間の観察会でしたが、一生忘れられないものになったのではないでしょうか。何せ次は105年後なのですから。

授業の感想コメントには、
「今ちょうど悩んでいることがあり、助けにもなりました。面白かったです。本を読んでみます!」
「判断力は大人になれば自然と身につくと思っていたが、今から養わなければいけない。今からでも意識して、問題を自分の意思を持って解決していきたい」
と。

金星のお陰で、最高の授業になりました。

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