2010年7月29日
2010年7月28日
2010年7月26日
ロウソク問題の解答例~『特別講義 コンサルタントの整理術』重版記念!
『特別講義 コンサルタントの整理術』の重版が刷り上がってきた。
これまでお買い上げいただいた皆さんのおかげであり、また、全国の書店さんが扱っていただいているお陰である。
さて、もう独自に調べられた方も多いだろうけれど、予告通り、こちらのHPでも「ロウソク問題」の解答例を示そう。
(以下は先日、「学びの源泉」で書いた内容と一部を除いて同じである)
#難しい問題、の存在
通常、日々取り組む作業テーマには、さまざまな難易度のものがある。
超簡単:誰でも出来るが、振る相手がいないか、暇つぶしでやるもの(大抵前者...のハズ)
超難問:全く解決策が見えないが、振る相手がいないか、一攫千金狙いでやるもの
難問:頑張れば出来そうだが、新しいアイデアと労力が掛かりそうなもの
簡単:労力は必要だが解決策は見えているもの
問題は、難問、の扱いだ。
超難問は基本的に避けるべきで、よほどの余裕があるときに取り組めばよい。でも、難問クラスにトライしないと、儲けたり稼いだりしたりはしにくい。
簡単な問題の解決で儲けられるほど、世の中は甘くない。いや、甘くなくなってきた、というのが正しい表現だろう。
でも、その扱いがみな、上手ではない。ただ頑張ったって、ダメなのだ。
#ドゥンカーのロウソク問題
心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。被験者に図を見せて「マッチと箱一杯の画びょうがあります。テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」と尋ねたのだ。
被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。
この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。パーツは全て同じだ。
でもその図(下図のA)では、画びょうが箱の外に出ているものだ。テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。
これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」
こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。(下図のB)
もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。
人々は、画びょうが入っている箱の存在に気がつかない。気がついてもその真の価値に気がつかない。「箱」の機能を無意識に固定してしまっているからだ。画びょうの入れ物、と。
#グラックスバーグのロウソク問題
17年後、ニューヨーク大学 の大学院生だったグラックスバーグ氏は、同級生たちを集めて実験を行った。
「この『ロウソク問題 』を解いて欲しい」
示したのはドゥンカーのもともとの図だ。
彼は被験者たちを2グループに分け、こう説明した。
・グループ1 「この問題をどれくらいの時間で解けるのか平均を知りたい」
・グループ2 「速く解けた人には5ドル払うよ。一番だったら20ドルだ」
片方には無償で問題を解かせ、片方には報酬を出して急かしたわけだ。被験者たちは校訓に従いこの難問に、屈せず立ち向かった。
グラックスバーグは、被験者たちが何分で正解に辿り着くかを、ハカっていった。
結果は、
・グループ1(無償) 平均7分
・グループ2(有償) 平均10.5分
だった。なんと金銭的報酬を約束された方が、3分半、5割も余計にかかったのだ!
#なぜ「ご褒美」が効かないのか
この結果は、こう説明されている。
「答が明らかでない問題の場合、解くには試行錯誤や発想の転換が必要になる」
「しかし、報酬や〆切りに急かされると、ヒトは一つの考えに固執し、離れようとしなくなる」
「結果的に、気軽に取り組んだ方が早く答に辿り着く」
と。
ドゥンカーがロウソク問題で機能的固着を示したのが、1945年、そしてグラックスバーグがこの実験で難問における報酬系の失敗を示したのが62年。もう50年近く前だ。
そしてまさに今、世の中は「答が明らかでない問題」に満ちている。
故に、「早めにやる」ことが大切なのだ。
〆切り間際の追い込みは、あなたの意欲を高めるかも知れないが、創造性は抑圧する。
また、チームを叱咤激励やアメとムチだけで引っ張ることもリスクがある。それも、チームの柔軟で自由な発想を阻害するからだ。
アメとムチでなく、楽しさと自由でこそ、難問に立ち向かえる。そういった自分とチームを作り上げよう!
2010年7月25日
「修羅場」に関しての一考察
その一: 修羅場を作らぬよう努力せよ
『コンサルタントの整理術』の中でさんざん書いたのは、
・〆切り間際の火事場のバカヂカラなど信ずるな
・それより早めに手をつけて、ジワジワ進めよ
ということだった。
早めに手をつけることで、良いことはいっぱいある。
生産性も上がるし、リスクも減る。
もちろん精神衛生上も、よい。
気の弱い(私のような)ヒトにはこれ以上の効用はない。
その二: 修羅場でこそヒトは育つ
一方、人材育成的側面を考えたとき、修羅場には大きなマイナスと共に、大きな効用がある。
マイナスはもちろん、気力体力の摩滅だ。
修羅場が続けば、退職率は跳ね上がるし、傷病者も続出する。
しかし、ヒトは失敗の中でこそ多くを学ぶ。
私が遭遇した人生最初の修羅場は学生時代の大失恋だったが、たしかにそれは私を大きく成長させた。
まあ、それはともかく、社会人としてのそれは、2年目冬のプロジェクトだった。
考えても調べても、分からない。
どう解決して良いのかの糸口すら。
苦しみ抜いた6ヶ月間を通して、私は「問題発見と解決へのアプローチ」を探し続けた。
成功プロジェクトでは定義によりアプローチは一つ。
でも失敗のお陰で、それをいっぱいいっぱい自分のものにすることが出来た。
『コンサルタントの整理術』の中でさんざん書いたのは、
・〆切り間際の火事場のバカヂカラなど信ずるな
・それより早めに手をつけて、ジワジワ進めよ
ということだった。
早めに手をつけることで、良いことはいっぱいある。
生産性も上がるし、リスクも減る。
もちろん精神衛生上も、よい。
気の弱い(私のような)ヒトにはこれ以上の効用はない。
その二: 修羅場でこそヒトは育つ
一方、人材育成的側面を考えたとき、修羅場には大きなマイナスと共に、大きな効用がある。
マイナスはもちろん、気力体力の摩滅だ。
修羅場が続けば、退職率は跳ね上がるし、傷病者も続出する。
しかし、ヒトは失敗の中でこそ多くを学ぶ。
私が遭遇した人生最初の修羅場は学生時代の大失恋だったが、たしかにそれは私を大きく成長させた。
まあ、それはともかく、社会人としてのそれは、2年目冬のプロジェクトだった。
考えても調べても、分からない。
どう解決して良いのかの糸口すら。
苦しみ抜いた6ヶ月間を通して、私は「問題発見と解決へのアプローチ」を探し続けた。
成功プロジェクトでは定義によりアプローチは一つ。
でも失敗のお陰で、それをいっぱいいっぱい自分のものにすることが出来た。
挫折と紙一重の、大きな学びの機会だった。
その三: 修羅場で笑えなきゃ、プロじゃない
これはもちろん、日産自動車 テストドライバー 加藤博義さんの言葉である。
その三: 修羅場で笑えなきゃ、プロじゃない
これはもちろん、日産自動車 テストドライバー 加藤博義さんの言葉である。
全くその通りである。
その余裕無くして、プロとは言えない。
出来ないなんて、簡単に言っちゃいけない。
極限でこそ、アマとちがう、プロの力が試される。
私のスキーは基本、高速系である。
フラットな急斜面を、高速ターン3回で駆け下っていくのがスキだ。
もちろんスピードは、限界ギリギリ。
いや、限界内じゃ、意味がない。限界を超えたところにこそスリルと成長がある。
転ばないスキーなんてスキーじゃない。
急斜面に、加速しながら前傾姿勢で突っ込んでいく、あのゾクゾク感。
自分の限界と接しながら、思わず、笑い声が出る。
あ、加藤博義さんの「笑い」とはちょっとずれた。
でも、実は一緒かな。
その余裕無くして、プロとは言えない。
出来ないなんて、簡単に言っちゃいけない。
極限でこそ、アマとちがう、プロの力が試される。
私のスキーは基本、高速系である。
フラットな急斜面を、高速ターン3回で駆け下っていくのがスキだ。
もちろんスピードは、限界ギリギリ。
いや、限界内じゃ、意味がない。限界を超えたところにこそスリルと成長がある。
転ばないスキーなんてスキーじゃない。
急斜面に、加速しながら前傾姿勢で突っ込んでいく、あのゾクゾク感。
自分の限界と接しながら、思わず、笑い声が出る。
あ、加藤博義さんの「笑い」とはちょっとずれた。
でも、実は一緒かな。
2010年7月24日
COBS X KIT虎ノ門 セミナー!
7/24土曜日午後、「考動学」を「少人数」で、かつ、キャリアの話(とKITの売り込み)付きというセミナーを、行った。
前半が90分、後半が75分。
休憩含めて3時間もの。
参加費は1000円。でも実は「特別講義 コンサルタントの整理術」(とKITパンフレット)がもらえる。
事前には言っていないけれど。
COBS(毎日コミュニケーションズの若者向け媒体)で告知したところ、あっという間に100人を超えて、早々に募集を打ち切った。
KITの良さを伝えようと「少人数制」を謳った手前、100人集めてやるわけにも行かない。
かといって8割を落とすわけにもいかず、3回、開催することにした。
昨日、2回。8/4にもう1回。
20代が中心の参加者で、流石にみんな若い。
当たり前か。私が就職したときに生まれた人たちだものねえ。
でもまあそんなことはあんまり関係ない。
「考動学」研修は、ばしばしと。
後半のキャリアでは、ここまでの私自身の道のりのことを、一事例としてお話しする。
あとは自分で考えて、と(笑)
会場で出た質問のいくつか。
・今見えているもののなかで決めるべきか、別の答えを探しに行くべきか。その判断をどうする?
・今の仕事内容と自分の興味がずれている。まずは一人前になるために仕事を優先すべきか...
・繰り返さないとスキルにならない、は分かったが、どんなスキルに絞り込むべきかが自信がない。どう考えればよいのか
・天職が見えた瞬間の話があったが、それはどうやったら得られるのだろう?
みな、悩んでいる。
アドバイスは出来るが、所詮、自分より真剣に考えてくれるヒトはいない。
しかし同時に、どんな意思決定をしても、後悔することはない。なぜなら比べる対象(そう決めなかったときの自分)がこの世には存在しないから。
そして、悩むのではなく、考え、行動し、議論して進んでいこう。
そんなお話しをした。