2013年03月12日

本で歪む本棚を直す方法

去年の4月、書斎の改装をしました

それまで永らく使っていた、前後2段式の本棚を処分し、天井までの薄型突っ張り本棚に替えました。

買ったのは、老舗家具屋「赤や」の楽天ショップ
本棚のNo.1ショップということで発注。

丸一日かけた施行は完璧。いろいろな工夫もして、
これが                                          こうなった
DSC_0088.JPG   IMG_4223.JPG
わけです。

薄型であるおかげで奥のギリギリまで本棚に出来、高さのお陰もあってこれまで以上の収納力となりました。
めでたしめでたし…。

ところが数ヶ月後、薄い棚板が、あえなくたわみはじめます。
あれよあれよで、中央では10mmも下がってしまいました。

2013-03-11 18.22.54.jpg

本棚なのに、本を入れたら曲がっちゃったという…。

しばらく対応策を考えていたのですが、ついに先日、東急ハンズのネットショップで、木材とノミを購入し、トテカントテカン、こんな部材を切り出しました。

2013-03-12 23.06.09.jpg

これを曲がった棚板の中央奥に差し入れて、裏から支えようという作戦です。
でも大失敗。

・工作精度が低く、溝が水平でない。あとで溝部分を水平に調整するのは素人には至難
・棚板の中央だけ持ち上げても、反りが強くて両側が浮く。それでは本が入らない

ということは、中央を持ち上げると同時に、左右は下に押さえつけなくてはいけないわけで、それを本などで試しましたが、とてもムリ。もっと硬い、かつ水平のものが必要です。

それで今度は、短い直方体の木片を、左右と中央に、一段ずつ差し込むことにしました。
ただし、上下につながっていないので、ぐらつかないためには、ピッタリのサイズでなくてはなりません。
慎重に、棚板の巾を測ります。155mm…っと。

切り口を水平にするために、一辺だけでなく全周に「墨を入れ」ます。
これなら歪んでもすぐわかりますし、両側から切り進めることで、誤差も減ります。

短くしすぎると取り返しが付かないので、のこぎりの厚みも考慮して、墨は1mmの太さで引いていきます。でもこれが失敗でした。
結局、のこぎりはそれほど厚くなく、みな1mm弱長めになってしまいました。

これをやすりで削って調整しようとしましたが、とてつもなく時間がかかります。
しかもこんな肝心なときにカンナが見当たりません。
仕方なく、調整済みの1本に合わせて、のこぎりで切っていくことにします。
その巾、約0.8mm。

その甲斐あって、無事、11本の支えがはまり、

2013-03-11 18.23.00.jpg

棚はまた水平へと戻りました。

2013-03-12 21.32.14.jpg

でもまだ、あと2箇所、あるんです(T-T)
また来週と、いたしましょう。

きっとこのせいでしょう。
もう「赤や」に75cmピッチの商品はありません。
巾86cmでも、中間に板を入れてピッチそのものは40cm以内にしています。

確かにそれなら反らないよなあ…。

さまざまな教訓のあった、楽しい月曜大工でした。
・調整済みのものをひとつつくってから、それに合わせて他のパーツをつくる
・工作精度自体を上げる工夫が必要
・適切な道具は必須

試行錯誤って、楽しいや。