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2018年12月12日

名古屋市立中央高校でサバイバル!

名古屋市千種(ちくさ)駅から徒歩10分、昼間定時制高校である中央高校(夜間定時制も併設)に行ってきました。単位制で無学年、無学級という面白い取り組みをされています。自主性が重んじられ、何の科目をいつ受けるのか、自分で決める学校なので生徒が全員定時に来るわけでもありません。

「自律」を旨とした学校なのです。そして数少ない校則のひとつは「いじめはしない」。多様な子どもたちが集まる場となっています。

その中「中央セミナー」なるものがあり、90分枠くらいでの講演が毎年3~5件行われています。その本格的な音楽ホール的講堂に全校生徒や教員が集まるイベントです。(ただし全部に出る必要はないので出席率は6~7割?)
今日は私が登壇です。テーマは『決める力を鍛えよう』。やるのはいつもの「サバイバル演習」だったのですが、前に担当者と相談していつもとは少しだけ違うスタイルでやりました。コミュニケーションが苦手な生徒たちが多いということで、

チームでの話し合いは、してもしなくてもいい。したい人たちは2~6人でチームを組んで前側の席に座る

さらに、ふだんやっている「各自、各チームで点数を出す」ことも止めにしました。時間の問題もありましたが、もともと競う目的ではないのに点数の上下が他者にわかることに抵抗が強いだろうと思ったから。

1030に学校に到着して講演開始は1100。話し合いをする生徒が1割くらいしかいなかったらどうしよう、と多少の不安を感じながらの会場入りでした。でもそれは杞憂でした。

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いつも通り前口上なしでスタートします。おお、割とみな真剣に聴いています。
「サバイバル1」では、個人意思決定なのにおしゃべりが止まらない男女数人がいて、ときどき「まだ喋らない~」と釘を刺してはいました。
チームでの話し合いはでも、6割方が話し合いに参加し、後列の「話し合いしたくない」群の中でも、話し合いはせずともシェアする塊もちらほら。まったく話をしなかったのは2割弱かなぁ。

その後の私の解説やお話にも、「おー」とか「わぁ」とか反応が結構あります。これは普通の高校よりずっと多い感じです。良い子特有の過剰な抑制や自制が、ここでは少ないのかもしれません。

「サバイバル2」の個人意思決定のとき、私は敢えて「あと何分~」とかの時間喚起や「静かに~」とかの注意をほとんどしませんでした。でも、9割以上が集中して取り組んでいました。素晴らしい。
その後、終盤の三谷家子育て話では、笑い声も多くあがり、楽しく終了することができました。

でも今回一番感動した出来事は、講演後に起きました。
会場での質疑時間がなくなった(というか質問なんて出ないと思っていっぱい喋った)ので、質問ある人は小会議室へ来て、と事務局がアナウンスしたのですが、なんと、6人も来たのです!

・決められない女の子。母親は客観的でバシバシアドバイスしてくれるので、納得してなくてもそうしちゃう。
・強い父からは常に発破をかけられ、厳しい母とはぶつかり、紆余曲折で高校に通う女の子。ようやく大学を決めたのに昨日父にまたいろいろ言われたばかり。自分で決めたいのに!
・今日は90分間ずっと目からウロコで本当に楽しかった。そのことと感謝を伝えに来た興奮気味の男の子。
・それにくっついてきた男の子。やりたいことをいろいろやりすぎてどれもうまくいかなかった。まず1つに絞りますと宣言。
・決めるときに選択肢は挙げられてもそこをうまく絞り込めない。いい決め方はあるのか、とすでにちゃんと問題意識のある男の子。
・ただこの場にいて、みんなの話を聞きたいだけだった男の子。

担当の先生に聞くと、「中央セミナー」では毎回、全体質疑でも必ず2、3人は手を挙げるそう。下手に空気を読まない子がいるということか~。いいなぁ。

今回は出席が必須ではないので出席率は6割程度。もともと「決める」とことに関心ある生徒ではあったのだろう。そうだとしても、個々の場面での反応はとてもよかった。考え方や話し合いスキルの細かいところは修得など出来ていなくとも、この感動が次につながる。
みんなの感想コメント付きアンケートを楽しみにしよう。

ああ、これは私の高校生向け講演の頂点かもしれん。そんな感動があった半日でした。

2018年12月 6日

経営PRO-Q記事2 「イノベーター・タイプ」

あなたのイノベーター・タイプは?
アンケートを採ったらいろいろわかって面白かった。
複数回答情報の分析基礎(その1)、とも言える。


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わかったこと。
・10種のイノベーター・タイプに対し、平均はひとり2.3役
・しかし1役のみのひとが50%を占め、あとはべき乗分布的
・イノベーター・タイプでもっとも多いのはコラボレーターで全体の48%が選ぶ。他は9~24%の選択率
・ただしイノベイティブなプロジェクトの経験回数によりこれらは大きく変わる
・経験が多いほど、役数が増え、0回 1.5役に対し、3~4回だと2.9役、5回以上だと3.3役となる
・経験が多いほど、コラボレーター選択者が増え、、0回だと26%、1回だと34%だが、2回以上だと60%を超える

などなど。ただ最後、5回以上の経験者にだけ特徴的なことも・・・・・・。
詳しくはこちらを。

アンケート分析って面白いなあ。

2018年12月 3日

為せば成る、ではなく、為さずんば成らず。行動するってダイジだよ

よく「なせばなる」というが、漢字で書けば「為せば成る」。意味としては、頑張ってやれば何ごとも成し遂げられる、といったところ。
これは、江戸時代の米沢藩主 上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」から来ている。破綻寸前の米沢藩を再建、発展させた名君 鷹山は、弱気な部下たちをこれで鼓舞したのだろう。

でもこの言葉、ふつうは精神論・根性論的に使われる

鷹山はこの言葉を、戦国時代の武田信玄の「為せば成る 為さねば成らぬ 成る業(わざ)を 成らぬと捨つる 人の儚(はかな)き」からとったと言われるが、信玄のそれは単なる根性論ではない。
名将といわれた信玄は、人は城、とか、風林火山、とか多くの名言を残した。彼は最高の知将でもあり「負けまじき軍に負け、亡ぶまじき家の亡ぶるを、人みな天命と言う。それがしに於いては天命とは思はず、みな仕様の悪しきが故と思う」(敗戦や滅びをみな天命と言うが、そんなのやり方次第だ!)とも言っていた。それが根性論を唱えるわけがない。

信玄は「簡単に諦めるな、知と勇を奮ってなんとかせよ!なんとかなるから!」と伝えたかったのだろう。

実は信玄の言葉の元は中国の古典『書経』太甲下篇にある。
「慮(はか)らずんばなんぞ獲(え)ん、為さずんばなんぞ成らん」である。
・慮る、は思慮。ちゃんと考えること
・為す、は行動すること
だから「考えなくては何も得られないが、考えるだけではダメ。ちゃんと行動(為す)しなくてはそれが実現する(成る)ことはない」という意味。

つまり、行動することの大切さを説いているわけだ。なんでそれが、為せば成る、という単なる根性論になったかは、武田信玄や上杉鷹山のせいではなく、きっと後世の者たちのせい。一部のみ切り取り、都合よく使った。信玄や鷹山の名を借りて。

気をつけよう。

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